小屋造り
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家の離れにある小屋が老朽化して床に穴が空き、一部を張り替えることになりました。
ここにたどり着くまで、およそ半年前から中の不用品出し。二トントラックが二回、板を立てた軽トラ一回、ゴミを運び出しました。本については、別宅と合わせて約九千冊。(八千冊まではブックオフのひとの勘定。途中で何をやっているのかわからなくなる意味不明な量です)
様々な方の手をお借りして、箪笥や机の解体、ゴミ出しでやっと部屋が空に。
左官屋のAさんがまず壁に付いていた棚をベリベリ外し、残りの鉄パイプの棚を切断し、
床板を捲ります。
“小浜湾”と書いてある木切れが遣われていました。福井県の木がどうして流れ着いたのか。
予想していた通り、床下からも大量の木が出てき、
夕方までかかりました。
隙間から落ちたのか、3歳の頃のスケッチブックが。
骨董か何か出てくるかも、、、と淡い期待の寄せられていた床下でしたが、小判もアリエッティーも居ませんでした。
二日目は雨で、掃除の続き。
量販店でシロアリ、ムカデの殺虫剤を買い、部屋の壁に沿うように散布。
マスクしないとモワッとする室内。
三日目。朝、私が筋肉痛でノロノロとしている間に、Aさんはさっさと木を捨てに行き、昨日連れて頂いた大型店で見繕っていた必要な材料を買って来られました。一本はかなりの重さ。
土を掘って二つに割ったブロックを乗せ、木を機材で切断し、L字金属に乗せて木の高さを合わせていきます。
これが割と大変で、何度も掘っては高さ合わせの繰り返し。1センチの違いを徐々に埋めていく作業です。
鉄パイプのような物と、鉄の金槌などを使う重労働です。
コレ、けっこう面倒くさいですね、と呟くと、
「“面倒くさがる奴はやめておけ。”」
と、Aさんが修行時代に先輩から教え込まれた格言が出てきました。
階段下も。
一本で支えるのはこわいので、ネジで固定して。
私は用事があり二階へ行くのに、この空中階段を支えてもらい登りましたが相当なスリルでした。
三日目夕方。
やっと土台がぴったりフィットした瞬間は自然に拍手が湧きました。
Aさんも一段落着いて、やや嬉しそう。(大体、これ以上長引いていくと、報酬と日当が割に合わなくなってしまうので、勢いで出来るところまではやってしまうそう)
私は慣れない作業で疲労マックスですが、初めての体験で全てが驚きの連続、何より何の愛着もなかった小屋に、これから手をかけていくこと、イメージすることは地味ながら愉しいと気づきました。
大工さんの仕事は、身体だけでなく頭もカンも遣う上、経験がモノいう現場なのだと思いました。
特に機械は気を抜くと大怪我につながります。
私も誰も、ケガしませんように、、、、続く。
家の離れにある小屋が老朽化して床に穴が空き、一部を張り替えることになりました。
ここにたどり着くまで、およそ半年前から中の不用品出し。二トントラックが二回、板を立てた軽トラ一回、ゴミを運び出しました。本については、別宅と合わせて約九千冊。(八千冊まではブックオフのひとの勘定。途中で何をやっているのかわからなくなる意味不明な量です)
様々な方の手をお借りして、箪笥や机の解体、ゴミ出しでやっと部屋が空に。
左官屋のAさんがまず壁に付いていた棚をベリベリ外し、残りの鉄パイプの棚を切断し、
床板を捲ります。
“小浜湾”と書いてある木切れが遣われていました。福井県の木がどうして流れ着いたのか。
予想していた通り、床下からも大量の木が出てき、
夕方までかかりました。
隙間から落ちたのか、3歳の頃のスケッチブックが。
骨董か何か出てくるかも、、、と淡い期待の寄せられていた床下でしたが、小判もアリエッティーも居ませんでした。
二日目は雨で、掃除の続き。
量販店でシロアリ、ムカデの殺虫剤を買い、部屋の壁に沿うように散布。
マスクしないとモワッとする室内。
三日目。朝、私が筋肉痛でノロノロとしている間に、Aさんはさっさと木を捨てに行き、昨日連れて頂いた大型店で見繕っていた必要な材料を買って来られました。一本はかなりの重さ。
土を掘って二つに割ったブロックを乗せ、木を機材で切断し、L字金属に乗せて木の高さを合わせていきます。
これが割と大変で、何度も掘っては高さ合わせの繰り返し。1センチの違いを徐々に埋めていく作業です。
鉄パイプのような物と、鉄の金槌などを使う重労働です。
コレ、けっこう面倒くさいですね、と呟くと、
「“面倒くさがる奴はやめておけ。”」
と、Aさんが修行時代に先輩から教え込まれた格言が出てきました。
階段下も。
一本で支えるのはこわいので、ネジで固定して。
私は用事があり二階へ行くのに、この空中階段を支えてもらい登りましたが相当なスリルでした。
三日目夕方。
やっと土台がぴったりフィットした瞬間は自然に拍手が湧きました。
Aさんも一段落着いて、やや嬉しそう。(大体、これ以上長引いていくと、報酬と日当が割に合わなくなってしまうので、勢いで出来るところまではやってしまうそう)
私は慣れない作業で疲労マックスですが、初めての体験で全てが驚きの連続、何より何の愛着もなかった小屋に、これから手をかけていくこと、イメージすることは地味ながら愉しいと気づきました。
大工さんの仕事は、身体だけでなく頭もカンも遣う上、経験がモノいう現場なのだと思いました。
特に機械は気を抜くと大怪我につながります。
私も誰も、ケガしませんように、、、、続く。