私の町の、デヴィーさん


オレンジ 6/15
orange







草刈り2





6/10 草刈り






草刈り3
田んぼの草刈り






デヴィー6



近所に、インドネシアから働きに来ている子たちが住んでいる。
12人が、三棟に分かれて生活している。

来日して、二年目の、デヴィーさんを訪ねた。夕方、今からエアコンの工場へ行く子たちとすれ違う。夜明けまで働くという。流れて来る五〜三キロの製品を、立ったまま箱に詰める、ハードな仕事だ。
「特に夜勤がつらい。でも、インドネシアに帰ったら、彼と結婚して、家を建てたいの」


イスラム教である彼女らは、本当は肌を見せないドレスのムスリマを着ていたい。工場ではおそらく安全面からか、ムスリマ着用は禁止されている。
「着ていないのは、気持ち悪い感じ」





デヴィー5




ソーラット


ソーラット。
お祈りのハウツーがイラスト入りで書いてある。

興味があるので、訊いていると、「どうしてイスラムを勉強したいの?」とデヴィーさん。
海外で色々な国の人に会うと、ほとんどが何か宗教を持っている。空港や公共の場でも、時間になれば、一斉にお祈りが始まることも度々目にする。宗教の儀式のために、団体で国境を超えて、旅する人々とも出会う。すると、我々はどうかというと、私を含む、日本人はほとんどが無宗教で、訊かれると「仏教かな」というくらい、普段お祈りなどはしない。
これは、とても珍しいのです。他の国の文化を知ると、日本にいる自分というものが、一体何かも見えてくる。
それが知りたいから、と持っていた井筒俊彦の『イスラーム文化』『マホメット』等を見せる。


「では、もうすぐ断食が終わるから、一緒にお祈りしてみましょう」

「生理中は、断食しなくてもいいよ」



デヴィーお風呂



まず、バスルームへ。
腕の付け根まで、外側、内側、左右を、三回ずつ水で洗う。又三回ずつ口を漱ぎ、顔、耳、足、髪の生え際を洗う。
静かに清める行為から、だんだんお祈りへの気持ちに自然に入る。
「途中で、オナラをしたら、やり直しよ」と事前に聞く。





お祈り


仕事に行った子のムスリマをお借りする。スカートを履いて、頭から被る。
顔付近はゴムになっていて、ナイロンで、軽い。




デヴイー2



頭を下げる方角へ、絨毯を敷くデヴィーさん。


私がいるため、今回は、お祈りの言葉(唄)を唱えて下さったが、本来はもっと静かに行う。
普段とは違うトーンの、とてもきれいな声だった。

終了後、私が居ることで気が散っていたのか、サッと自分の世界に入り、短くもう一度唱え直していた。
彼女たちが、どんなにお祈りを大切にしているのかが、短い時間の随所から伝わって来る。





クルマ

断食後に食べる、クルマッという甘いドライフルーツ。


デヴィーのご飯
卵料理/









デヴィー3



仕事が終わって、インドネシアに帰った彼と、テレビ電話で話すのが日課。
時差で日の明るい故郷と、彼の姿が小さな画面に写ると、早口でインドネシア語が飛び交う。
リラックスの時間だ。
京都嵐山に皆で行った写真を見せてくれた。待ち受画面は、日本で体験した苺狩りの写真。



デヴィー4



「工場の日本のひと、“断食タイヘン、神様は見てないから、こっそり食べていいんじゃない“と云う。でもチガウ、神様は私の中にいるから、いつも私を見ている」

デヴィーさんは、何度も胸に手を当てた。











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Date: 2017.06.15 Category: Love letter Comments (0) Trackbacks (0)

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