Ortigia 29    哀しみアコーディオン


オル 6/20 夜の路



空が群青に変わって、街の石壁にオレンジのライトが灯るころ、
昼とは別の街が現れる。

再び一張羅に着替え、予約をしたリストランテへ。







オル 6/20 ドゥオモ
夕暮れドゥオモ/



アテナ神殿。









オル 6/20 夜のギャルソン
ギャルソン/



こぢんまりとした古い建物の中は、天井も丸く洞窟のよう。




オル 6/20 鰯のマリネ
鰯のマリネ/


前菜が六種類も出る。
赤パプリカとトマトを煮込んだ、ペペロナータの海老添え、
サルデ・ア・ベッカフィーコ(鰯のマリネ)、野菜はルーコラ






オル 6/20 夜のテーブル二人







オル 6/20 ディナー前菜






オル 6/20 夜の支給



事件はプリモ(一皿目)のパスタをつついている時に起こった。
店の表からアコーディオンの音が聴こえ、十歳ほどの少年が、やおら弾きながらテーブル席にやってきた。
私は店のサービスと思い、少年に微笑みかける。
すると、少年は私のテーブルでぴったりと止まり、じっと顔を凝視する。
店とは関係のない、お鳥目集めである。

コインは全部部屋に置いてきて、筆箱にはお札しかない。
ペペオはカードしかない。

少年はくれるまでは微動だにしないといった風で、こちらは料理どころではなくなってきた。
テーブルの間隔は狭く、私の固い空気が他の席にも伝わる。
「ごめん、持ってないのよ」
と言っても全然動かない。蛇腹で一小節弾いては、止まってみせる。
その沈黙数分が20分くらいに感じられる。

向こう席の見かねた男性が手を伸ばし、少年に渡した。
次の席の男は、犬を追い払うような仕草をした。


今思えばそれだけのことが、恥ずかしさで一杯になり、子どもの家族はいるのだろうかとかいうことを想像し、次にきちんとした店であるのに子どもを入れた店に怒りが変わり、喉元まで一杯に膨らんだ。リゾットには殆ど手を付けずに店を出た。





オル 6/20 夜 ルーム貝








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Date: 2018.01.30 Category: SICILY  ORTIGIA マルコと唄う「Darling」 Comments (0) Trackbacks (0)

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